2005年08月01日
私の中学校の同級生で町はずれから通ってきている男がいた。
私の住んでいるところは山間部の町なのだが、そこの町はずれでそいつの家がその道沿いの最後の人家というところである。そこから先は人が行かない山道という事になる。そいつの家はそこら辺一帯の土地を持つ大百姓だった。
そいつとは高校も同じだったのだが、通常では許されないバイク通学が彼だけは特別に許可が下りていたくらい、交通の便の悪いところだった。
彼は、中学時代サッカー部に所属していたのだが、クラブで遅くなると帰り道はもう人影はなく人家も街灯もまばらで暗い寂しい道を一人とぼとぼと歩くことになる。
そうやって一人人気のない道を歩いていると後ろに何か気配を感じるて振返ってみると何メートルか離れた後ろにいるんだそうだ。
何かが。
「きつね」なんだそうだ。
友人が立ち止ると、きつねも立ち止って、歩き出すときつねも後をついて歩き出して、いつも一定の距離を保ちながらついてくるんだそうだ。
そして友人が立ち止ってきつねの方をふりかえると、きつねもそれにあわせて時分の後ろを振返るのだそうだ。
つまり友人はきつねを見るために振返るのだが、きつねはそれにあわせて「後ろに何かいますかね?」という顔をして時分も後ろを振返るというわけである。
それが友人が後ろを振向くたびに必ずきつねもタイミングを合わせて振返るので、それを繰返しているうちになんとも不思議な気持になってくるのだそうだ。
きつねにバカにされているというか遊ばれているというか、なんとも言えない変な気分になってきて、それが「きつねにばかされている」というような気分になるのだそうだ。
このエントリーのトラックバックURL:
キツネのお話少し怖いけど、ストーカーっぽくって可笑しいです。
わたしのPC、設定場所を変えたせいか、なまねこ酒場に入れなくなっちゃって、困っています、あれこれやってはいるんだけど・・・
このコーナーへの書き込みは出来るかな、どうでしょうか
なまねこ酒場の件メールしておきました。
多分これで書込めるはずだと思います。