2006年02月06日
発表はされたがいろいろな理由で世間からは消えたような小説がある。
ひとつをあげれば、大江健三郎の名作(と私は個人的には思うのだが)の「セブティーン」という小説の第二部「政治少年死す」がそうである。
これは「浅沼社会党委員長暗殺事件」の犯人である当時17才の右翼青年「山口二矢」を書いたもので、二部作となっており一部が「セブティーン」、二部が「政治少年死す」である。
ところが、この小説が右翼から、小説がモデルにしている「山口二矢」を汚すものとして、激しい攻撃を受けた。結果として、「政治少年死す」は大江の作品群から自主的に抹消されてしまい、現在、どの作品集にも収録されていない幻の短編になってしまっている。
ところで、私は先日ネット検索でこの幻の小説がアップされているのを見つけた。
下がそのリンク。
参考リンク
そして、また検索して見つけたのが私も好きな小説家、深沢七郎の「風流夢譚」である。
(実はたどり着いたのは同じサイトの別ページだった)
この小説はあまりにも内容が過激であったため、これを読んで「超激怒!」した右翼青年が殺人事件を引き起こしたという背景があり、現在では読むことができないと思われていたものである。
そうしてマサキリはさーっと振り下ろされて、皇太子殿下の首はスッテンコロコロと音がして、ずーッと向うまで転がっていった。<略>
マサキリはまた振り上げられて、こんどは美智子妃殿下の首がスッテンコロコロカラカラカラと金属性の音がして転がっていった。首は人ゴミの中へ転がって行って見えなくなってしまって<略>
などのように天皇一家を冒涜する内容になってる。
参考リンク
同じサイトには奇書として有名な「家畜人ヤプー」、細かい事は知らないのだがこれも出版停止になっているらしい「パルチザン伝説」が収められている。
サイトトップ
ついでに書いておくがこれらの長い小説を読むときに、縦書きで読める縦書きテキストビュアーの「扉」というのが大変都合がいい。
「鴉 の 巣」で無料配布している。
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